現役アプリ開発者がスマホアプリ広告の始め方、種類、戦略まですべてまとめてみた

アプリ開発ってどれだけ儲かるの?という疑問について、私のこれまで収益を【収入全公開】アプリ開発の広告収入全部見せます!(iOS/Android全2アプリ)で紹介しました。今回は、実際にアプリ内に広告を載せる時にどうすればいいか、どのような種類のアプリ内広告があるのかをご紹介していきます。

スマホアプリのお金の稼ぎ方3選

スマホアプリの稼ぎ方3選
まず、スマホアプリで稼ぐ方法は下記のように3つあります

  1. 有料アプリ
  2. 課金型アプリ
  3. 無料アプリ内広告

今回は③の無料アプリのアプリ内広告によって収益を得る仕組みとアプリ内広告の種類、さらにはアプリ内広告掲載の戦略についての解説になります。

アプリ内広告で収益が発生する仕組み

まず、広告を載せることで何故私たちが収益を得ることが出来るのか説明していきます。YouTubeの広告にしても、スマホアプリの広告にしても収益発生の仕組み自体はすべて共通なので、今後別の稼ぎ方を探す際にも役に立つ知識になるかと思います。

一言で言うと、宣伝をしたい広告主さん(企業さん)の代わりに、メディア会員(私たち)は広告主さんの宣伝を行い、その対価として報酬を得ています例えばYouTubeの動画を見るためには冒頭の動画広告を見る必要がありますよね。その内容は動画をアップロードしているYouTuberの動画に関係のあるものではなく、企業や商品の宣伝が主となっていますよね。
このように、YouTuberは企業の代わりに商品やサービスの宣伝を行い、その代わりにお金をもらっています。再生数が多ければ多いほど、より多くの人の目に広告がさらされることになるので、収益も上がっていくのです。

アプリに広告を掲載するにはどうしたらいいの?

スマホアプリに広告を掲載するには「アドネットワーク」に登録する必要があります。アドネットワークは、複数の広告主から広告掲載の依頼を取りまとめ、私たちアプリ開発者が広告を掲載する際の手助けをしてくれます。つまり、私たちはアプリ内広告を掲載するために広告主に直接連絡する必要はなく、アドネットワークに登録することでいくつもの種類のアプリ内広告を利用することが出来るのです。主要なアドネットワークを以下に記載しておきます。

主要アドネットワーク一覧

  • AdLantis
  • AdMob
  • AMoAd
  • AppBankNetwork
  • iAd
  • i-mobile
  • InMobi
  • Nend

スマホアプリ広告の収益タイミング3選

この際に注意するべきなのはアプリ内広告に収益が発生するタイミングが異なるということです。
収益発生のタイミングについては下記の専門用語があります。

  1. インプレッション課金型広告
  2. クリック課金型広告
  3. 成果報酬型広告

一つずつ解説していきます。

インプレッション課金型広告

これは、アプリ内広告が表示されるたびに収益が発生するものです。相場は1000回表示して10~500円程度の収益です(この1000回ごとに発生する収益の単価をインプレッション単価といいます)。主に動画広告に用いられる課金方式です。スマホアプリの広告配信会社で言えば、大手のnendもadmobも採用している課金方式になります。

クリック課金型広告

これは、アプリ内広告がクリックされると収益が発生するものです。相場は1クリック10~500円程度の収益です。ちなみに私個人の収益はこれがメインで、相場はAndroid版が5~20円、iOS版が1~10円程度でした。収益の詳しい結果は別記事に書いてありますが、ネット上ではiOSの方が単価が高いという記事が結構あるのですが、私個人としては逆の結果になったので、コンテンツの質とアクティブユーザーの量も収益単価に直結しているのかもしれません。単純にiOS版はAndroid版の10分の1もユーザーがいないので、単価が下げられたのかもしれません(ていうかiOS版は最初クリックしても0円でした笑)。

※アプリ開発環境のテスト段階で、本番用の広告を流してしまうとGoogleからのペナルティで広告単価が下がるので、必ずリリース直前に広告を掲載するようにしましょう。

成果報酬型広告

これは、アプリ内広告で宣伝されている商品やサービスを広告経由で顧客が購入した際に収益が発生するものです。アプリ内広告が表示されても、クリックされても、顧客が商品を買わなければ収益は発生しません。相場はピンキリで、1つ購入につき100円のものもあれば、1つ購入で5万円の収益が発生するものまであります。ただし、アフィリエイト市場は非常に飽和状態なので、現在では収益単価が高い商品の成果報酬型広告で売り上げを出すのは非常に難しいです。ロングテール(ニッチだが長く需要の続くもの)を狙って広告を打つ場合が多いです。スマホアプリの広告で成果報酬型広告はMoba8.netなどで使用可能ですが、私はいまだに使ったことがありません。主にはスマホアプリよりもアフィリエイトサイトと呼ばれるブログや掲示板で使われる傾向にあります。

以上が収益発生タイミング別の課金方式の種類になります。目的別、あるいは宣伝媒体別にどの広告が向いているかは異なるため、一長一短ですが、個人的にはスマホアプリ広告であれば①②のどちらか、あるいは両方かなと思っています。
③はどちらかといえば特化サイト(その商品の解説や照会に特化したブログやサイト)が有利な傾向にあるため、スマホアプリ内で広告を打つのはあまり効率的とは思えません。

スマホアプリ広告の種類4選

インターステイシャル広告

 インターステイシャル広告
アプリ内のポップアップとして、画面の切り替わり時などに自動的に表示される広告のことです。例えばゲームアプリであればステージ1をクリアした後、「ステージ2に進む」を選択するときに急に表示されるポップアップとか思い当たりませんか?よくあるアレがインターステイシャル広告です(Google検索したら検索候補に「インターステイシャル広告 うざい」が一番上に出てきたのであまり好かれてはいないみたいです笑)。

但し、海外のユーザーは広告に対して非常に寛容的な傾向にあるので、日本人向けアプリでなければ、ガンガン入れるべき広告だと思っています。アプリ内広告が嫌がられないようにするコツは「アプリ内のアクションの主な切れ目にはさむ」ことです。くれぐれも画面を移動するごとに広告が表示されるような仕組みにはしないでください。

バナー広告

 バナー広告
よくある長方形で画面の上部や下部に常時表示されている広告のことです。これはもはやアプリ内にあることが当たり前となっている傾向にあるため、比較的嫌がられません。但し、あまりサイズが大きすぎてUXを不便にしてしまうと立ちどころにユーザーが減りますので注意しましょう。

リワード広告


個人的には最も稼げるアプリ内広告だと思っていますこれはアプリ内広告を見る対価として、アプリ内のアイテムやライフをユーザーに提供する広告のことです。よくある漫画アプリでライフを回復したり、一回ガチャが無料になったり、皆さんも利用した覚えがあるのではないでしょうか。そして自覚してほしいのは「皆さんはそのアプリ内広告に不快感を感じてはいない」ということです(例外は経験上ほとんどいないと思っています)。なぜなら、これは「課金より優しい仕組み」であるからです。広告を見るだけでしかも無料で、追加要素を楽しめるのであればユーザーは喜んで広告を見さえするのです。

もちろんアプリ内広告の入れすぎはよくありませんが、このリワード広告はスマホアプリならではの画期的な広告スタイルです。存分に活用しましょう。

アイコン型広告

アイコン型広告
スマホアプリ内で別アプリの広告を載せることがあります。従来はバナー広告によるものが主でしたが、最近になってアイコン型広告が使われるようになりました。視覚的に最も情報を簡潔に伝えられるうえ、アプリ内広告サイズも小さくなるのでユーザーにとってバナー広告と比べると煩わしさが少なかったのです。

日本人の広告への姿勢と、そこから学べること

日本のスマホアプリユーザーは海外のユーザーに比べて非常に広告に過敏に反応します

ひとつ面白いエピソードがあります。あるアプリ開発者が、一つのアプリをリリースした時「なぜこんなにアプリ内広告が多いんだ!?ふざけるな!!」という声を日本のユーザーからもらいました。開発者の彼自身はそう思っていなかったのですが、しぶしぶそれを修正したそうです。しかし、アプリ内広告を減らしたところある外国人のユーザーからこんな苦情が届きました。「なぜこんなにアプリ内広告が少ないんだ?不気味だからこのアプリはもう使わない!」と、日本のユーザーとは正反対の苦情が届いたのです。結局彼は英語圏のユーザーの方がボリュームが大きいのでアプリ内広告を増やしたそうな。。。。

これを始めて聞いたとき、日本人の国民性がよく反映されているエピソードだなぁ、と私は妙に納得してしまいました。成功している人に嫉妬をし、自分がのし上がろうと努力するのではなく、人の足を引っ張って自分のところまで落とそうとする。悪く言えばこんな印象です。

みなさんは、努力して自分が上がっていく派でしょうか、それとも他人を落とす派でしょうか。こんなマニアックな記事に来てくれた皆さんは恐らく自分の力で現状を打開したいという意思を持った方だと私は思っています。そして成功するのは、皆さんのように自分に厳しい人だとも思っています。
なので、皆さんが成功できるためにも、私の経験と知識から冷静に市場を分析して、アプリ内広告をどれくらい載せてもいいのか、その基準をお教えします。

  • 日本人向け→少なめ
  • 世界向け →多め

アバウトなようで拍子抜けした方もいるかとは思いますが、これが現実です。すべてのアプリに共通する適正な広告頻度はなく、開発者各々が試行錯誤を繰り返す必要があります。最低限、ユーザーがアプリを楽しむうえで広告が邪魔にならないことと、上記のターゲット層を忘れないようにしましょうというのがアプリ開発~広告掲載まで実際にやり遂げた私から言える唯一のことです。

アプリ内広告で稼ぎたいのならローカライズすべき

スマホアプリで稼ぐなら
結論として、儲けたいなら海外をターゲットにした方がいいと思っています(あくまでアプリ内広告モデルで稼ぐなら、という話です。有料アプリや課金アプリは全く別の話なので悪しからず)。海外は日本よりも圧倒的にユーザーが多いし、広告にも寛容的です。
そのために、各国の言葉に変換することを「ローカライズ」といいますが、まずはアプリをローカライズしましょう。Androidアプリであれば、アプリ内の言葉をGoogle翻訳を用いてローカライズする仕組みがあったり、あるいは世界で最も使われている「英語」で最初からアプリを作ってしまったりと手段は様々です。

まずは何か一つ、海外向けにシンプルなアプリを言語をローカライズしてリリースしましょう。

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